それぞれができる対策
それぞれができる対策
オニヒトデが大量発生しないように行政・事業者・地域・個人ができる対策を整理しました。オニヒトデ対策にはモニタリングや駆除だけでなく、海に流れ込む栄養塩を少なくする対策も必要です。栄養塩の対策は、オニヒトデ駆除に比べると大変地味で、その効果が実感しにくいものですが、全ての人が何らかの貢献ができるものです。リンや窒素の増加やその他の水質汚染は海藻類の異常発生やサンゴの病気・骨格形成異常などとの関連も指摘されていますので、これらの対策はオニヒトデからサンゴを守るだけでなく、サンゴ礁を健全に維持するために重要です。
【行政ができる対策】
【漁業者やダイビング事業者ができる対策】
・稚ヒトデやサンゴのモニタリング
・「守りたい」、「守れる」、「守るべき」場所の検討
・オニヒトデ情報の共有
・ボランティアによる駆除
【農業者や畜産業者ができる対策】
・雨の多い時期やその直前に速効性肥料を撒くのを避ける。
・緩効性肥料(ゆっくり溶ける肥料)の使用(値段は高いですが、肥料をまく回数が減って収益は向上します)。
・堆肥盤(堆肥を流出させない保管設備)の整備や糞尿処理システムの導入
・堆肥センターの活用
【飲食業や工業ができる対策】
・排水を適正に処理する
・廃棄物を適正に処理する
【個人でできる対策】
・家庭排水の水質改善(浄化槽のメンテナンスや下水道への接続、食べ残しや薬品を流さない)
・オニヒトデについて学習(オニヒトデの大量発生が自分達の生活に関係していることを知ること)
・知ったことを周りのみんなに教えること